JR東日本の豪華寝台列車「トランスイート四季島」が、車内サービスを担当するクルーの人繰りがつかず、発売済みのツアーを中止することになったと、JR東が21日発表した。クルーの一部が客用の酒を車内で繰り返し飲んでいたことが発覚し、乗務停止となったのが理由という。
JR東の子会社で、四季島の車内サービスを担当する「JR東日本びゅうツーリズム&セールス」によると、クルーのうち6人が数年にわたり、車内ラウンジなどで休憩中に、乗客に提供するワインやシャンパンを飲んでいた。酒の品質管理のための試飲は認められていたが、車内での飲酒は禁止され、6人は社内処分を受け、クルーの担当から外された。
四季島は季節ごとに1泊2日から3泊4日の行程で東日本地域や北海道を周遊し、1列車あたり約10人のクルーが乗務する。今回の不祥事で、全クルーの約4分の1が乗務できず、クルーの養成には半年以上かかるため、運行を一部中止せざるを得なくなったという。
今回中止が決まったのは、8…